Rolfing (ロルフィング)の特徴

 

1. ロルフィング10シリーズ

ロルフィングベーシックシリーズは10回のセッションで構成されます。

各セッションの効果は前回のセッションの効果の上へと積み重ねられていき、クライアントの体へは最終的に10回の総合的効果がもたらされます。主に、最初の7回のセッションでは腰、首、骨盤、足等、セッション毎に決められている体の特定の部位から筋膜の制限や緊張を取り除く事に主眼を置きます。そして残り3回のセッションでその解放された体の部分を全体としてつなぎ合わせ、統合し、よりよい体のバランス、体の機能の向上をクライアントの体にもたらしていくようにします。

1セッションは約1~1時間半かかります。セッション毎の間隔は個人の事情や体調によって異なりますが、だいたい平均1週間または2週間空けるのが目安となっています。

各セッションの内容や概要、全体的なセッションの流れは下図を御覧下さい

 

 

各セッションの内容

 

表層(sleeve)セッション

 

セッション1.

胸郭・呼吸・股関節への働きかけ

セッション2.

下肢・足・サポートの目覚め

セッション3.

体の側面、Rolf Line、表層セッションの最後

深層(core)セッション

 

セッション4.

足の内側から骨盤底

セッション5.

腹直筋、股関節の屈筋、大腰筋

セッション6.

体の背部、仙骨

セッション7.

頭(口内、鼻)、首

統合(integration)セッション

 

セッション8.

下半身 または 上半身 → 構造的統合

セッション9.

8の逆 → 機能的統合

セッション10.

全身 → 全身の統合

 

 

各セッションの個別概要

 

呼吸:呼吸を構造的、機能的に開放する為に胸郭や胸骨のまわりに働きかけます。また、股関節への働きかけも行います。表層セッションの始まりです。

下肢・足:地面からのサポートを確立する為に下肢・足へワークを行います。

体の側面:表層セッションの最後です。体の側面へのワークを行い、体の前後のバランスを整え、表層のスペースを広げていきます。

脚の内側・骨盤底:深層セッションの始まりです。脚の内側からワークを行い、骨盤のバランスを整える為に骨盤底へアプローチします

腹筋(袋)・腸腰筋:第4セッションからの続きです。腹筋群からアプローチし、腸腰筋にワークしながら深層のバランスを整えていきます

背部:体の背部を全体的に広くワークしていきます

頭・首:第6セッションまでにできあがった体に対しての頭のバランスを整えていきます

上半身・下半身: 統合セッションの始まりです。体全体の構造的・機能的な統合を行います

上半身・下半身: 統合セッションの始まりです。体全体の構造的・機能的な統合を行います

10

身体全身: 体全体の構造的・機能的な統合を行います。統合セッションの最後であり、10セッションシリーズの最後のセッションとなります。

2. 筋膜へのワーク

 ロルファーはワークのなかで主にクライアントの筋膜へ働きかけてゆきます。その際ロルファーは、筋膜の性質を十分に利用してワークを行うため、多くのトレーニングを通して研ぎ澄まされた感覚と、洗練された手技を用いて、クライアントの体の反応を見ながら筋膜が制限を受けている箇所にゆっくりと必要なだけの圧を加えていきます。主に、手、手のひら、こぶし、肘などを用いて必要な箇所に必要な刺激を与えるため、細心の注意を払いながら最適なツールを選んでワークしてゆきます。


筋膜

 

 

3. 身体意識向上へのいざない

 ロルファーは単に筋膜(結合組織)にアプローチするだけではありません。呼吸のリズムに働きかけたり、その他セッションの中で生じる体の反応にも働きかけます。そして、更にロルファーはクライアント自身が体感された“新しく解放された体”の動かし方に対しての指導も行います。

クライアントはセッション中にロルファーが手をあてている体の部分に呼吸を吹き込んだり、
ロルファーの手や体の動きに合わせて、クライアント自身の体を動かすよう誘導されたりします。実際ロルファーが圧を加えている時にクライアントに同調して動いてもらう事によって、筋膜や結合組織の解放や整復を円滑かつ効果的に行う事ができ、更に体全体のバランスを整えていく事にも効果を上げる事ができるのです。それゆえロルフィングは他のボディーワークにはあまり見られない、クライアントとロルファーの共同作業によってクライアントの体をより良い状態になるように導くのです。

4. ロルファーはこうやって、セッション内容を決めます

ロルファーはまず、セッションの始めにクライアントの現在の体の状態をボディーリーディングによって評価・把握し、その日行われるセッションの内容をクライアントとの話し合いを交え決めていきます。ボディーリーディングとは、テーブルワークを始める前、ロルファーがクライアントのセッション前の身体の構造や機能を分析する為に,クライアントの体を観察する行為を指します。ボディーリーディングでは、まずクライアントにセッションを受ける服装に着替えていただき、ロルファーがクライアントの身体を観察できる位置に立っていただきます。通常クライアントの立ち姿勢を四方向(前後左右)から観察し、身体の構造的な分析を行います。続いて、簡単な歩行、腕の上げ下げ、膝を軽く曲げる等の動きを通して関節の可動性や身体の機能を分析します。

その分析に基づいて、クライアントの身体の状態をチェックし、その日のセッションのプランを決定します。ボディーリーディングは通常5分から10分で行われます。レントゲン写真やMRI、CTスキャンにもまだ十分に映らない筋膜の制限を見つけ出す為の唯一の方法は、プラクティショナーの「眼力」と「触察」なのです。クライアントの方々は慣れない状況に、少々気恥ずかしいと思われる事もあるかもしれませんが、その日のセッションの内容を決める上で重要なプロセスですので、ご理解のほどよろしくお願いします。